自分自身を「この作品を分かってる側」だとして関心領域の解説をしている人が「旦那のヘスが無意識に収容所の大量殺戮を嫌悪している(だから転属を志願する)」と自信満々に語っちゃうような輩を沢山輩出しちゃった映画です。なんてこった。
そして観客に甘える演出が多い。
ユダヤ人大量惨殺問題というセンシティブな題材を、監督の頭の中の世界観を世界中に見せつけ酔いしれる為に利用しています。オブラートに包んで言うと、ただのナルシスト的な映画でした。
「ナチスドイツ時代を描いている映画でオススメはどれ?」と人に聞かれても、間違いなくこの作品はおすすめしません。
ただ、カメラワークや演出は意味も持たせるような動きや構図で好きでした。
この映画が監督の脳内で作り上げた、ただのフィクション映画だったら星3か4にしていました。