べーさん

ここまでスリリングに展開しておいて、あまりにもあっけない幕切れだと感じた。 その結末にする必要性もないのでは、、、 うーん。

脳の使用割合が上がるにつれ、できることが増えていく。誰もが共感できる弱さを持つ主人公が圧倒的な存在となっていく姿を描く作品。 リュックベッソンらしさが際立っている。 ただ、脳の覚醒を表現するために何度も使われる効果として、目まぐるしく映像が変わり、フラッシュや効果音も激しいため、かなり神経がやられる。 基本的にはトンデモ展開であるため、大らかに受け止められる人には良いが、常識に当てはめようとしたり、分類分析したい人にはお勧めできない。

ストーリーが少しご都合主義的な部分も感じたが、全体的にシンプルで破綻もなく楽しめた。 オーロラが中盤で抱く苦しみとその終着点も、見る側に納得感を与えている。 あまり心情のリアルさを求めすぎたり、逆にオーバーにするよりも、これくらいの表現や展開の方がロマンス映画としてうまくまとまっているし、スッキリとした気分で終えられる作品だと思う。