生物学も他の科学同様に細分化されていて、自分の専門分野以外の事を詳しく知らない人たちが多いようです。
本書は、そもそも「生命とは」とか、「科学とは」といったことを歴史的な経緯から説明し、哲学的に広く深く考察しています。
現在の生物学者は極端なスペシャリストである傾向があり、専門外のことになると無知であるらしいです。そして僕は、この傾向は、他の学問の領域でもおんなじだと思います。
これからの生物学研究は、研究者が自分の専門分野から一歩下がって生物世界を統合的に見ることではじめて新しい方向が見出されるとしています。