物語の進行自体は主軸のふるはうすデイズに関係する話と、オムニバス形式のストーリーの2軸で進められていたため、かなり見やすく感じた。
また、観る側を物語の世界観に引き込む為のギミックも随所に散りばめられており映像作品としての完成度もかなり高いように見受けられた。
特にラストの問いかけのシーンは圧巻。
あのシーンを持って本作のメッセージ性を最大化させ、見るものの心にシャープに訴えかける作品に仕上がったのではないだろうか。
ただ、残念な点としては、主軸であるはずのふるはうすデイズに関する描写が不十分だった事。
登場人物のその後や凛子の死についてもっと深く掘り下げた描写があれば尚良かったと思う。映画でなく、ドラマであれば尚見やすい作品に仕上がったのでは無いかと感じた。
「SNSの危険性に警鐘を鳴らす」という1歩間違えれば陳腐化してしまうメッセージを、映像という手段を用いて観る側の心に深く突き刺した前衛的な作品といった印象。