確かにこの作品には、フィクションだからって補いきれない粗が多い。とはいえ、それだけでこっ酷く罵られるほどの駄作な訳が無い。
ゴジラの変異の由来が、威力の問題から水爆ではなく原爆としたなど、リアリティを求めている部分も多い。……というか、細胞の変異自体がフィクションだろうに。
熱線時の背鰭の隆起だって、エリマキトカゲのような威嚇行動とすれば矛盾は少ないはずだ。
これは極限のリアリティを求めた映画ではなく“怪獣映画”なのだ。一つ一つの要素にこだわり過ぎたら、エンタメとして破綻してしまうだろう。
最後の敬礼のシーンだって、ゴジラという一柱の荒ぶる神に対する畏敬の念なのではなかろうか?
そもそもがフィクションの塊みたいなジャンルの映画なんだから、純粋な心を持って最後まで楽しめば良いのだ。
震電が飛んだって良いじゃないか、フィクションなんだもの。ハッタリと浪漫に溢れていたほうが、ずっとワクワクするじゃないか。
そりゃあ感想なんて人によるけど、少なくとも私にとっては素晴らしく思えたので、改善点も考慮して星4とさせてもらった。