タイトルからゴースト・ストーリーかオカルト・ホラーを期待したが、読んでみると、バリ・ウッドのいつものやつだった。
本書の書かれた1995年と言えば、ニッポンでは犬を飼うのが流行り、ろくに世話も躾もしない無責任な飼い主がはびこって、騒音等で迷惑し始めた頃だ。苦情を言うと「番犬だから吠えるのは当たり前」とか「犬は吠えるのが仕事」などと開き直る。あまりに目に余るので、近隣のチンコロを殺して回ったものだ。
今はあの頃が嘘のように犬の飼い方が厳しくなってきて改善されたが、玉川徹のような胸糞悪い穢多が沢山いるので、やっぱりわたしはいまだに、チンコロも、チンコロが好きだという奴も嫌いだ。どちらも熊のエサにしてやりたい。もっとも、今わたしが殺すとしたら、チンコロより人間(害虫)の方をだろう。人間(害虫)を殺すことは善行である。
本作でも、そういうチンコロの飼い主が出てくる。どうやら、ニッポンだけでなく、アメリカでもそうであったようだ。
当時の世相を伝える点では興味深い作品だと思う。