賛否両論と最後のシーンは度肝を抜く……程度の評判だけ見て驚いた。
忌憚のない意見を言えば、ちょっとは予算が付いたB級映画、それ以上でも以下でもない。
主義主張も権力者の傲慢も海洋ナンチャラな主義主張っぽいのも、過激な動物保護団体ぽいのもフックが弱すぎて困惑する。
もう何十年も前からパニックホラーやSF風味のサスペンスで見た光景だし、手垢の付いたそれだ。
ただそうした手垢の付いた存在でも綺麗に垢を落として化粧をすれば見栄えもするし傑作にも成り得る……それを否定する気も無い。
本作は多少化粧が今風なだけ。
駄作と一刀両断するほど酷い作品かといえば、まあそんな事も無い。
ただじゃあ優れたところがあるかと言えばそれも無い。
65点くらいの凡作としか言い様もない。
とにかく何故に如何して何がしたくて如何したがすぐ見失われる。
何かそれらしい事を言った人物はすぐに食い殺され、そこに大した深みもなにもない。
この場合の深みは伏線に説得を与えるための事前情報も含めてだが「それがこの作品の胆か」以上の感慨も湧かない。
そりゃ古の古典と比べりゃ特撮は数段増しているが、だからと言って映像からくる恐怖もそうでは無い。
ノッペリとした心で、最後のどんでん返しを見ようと思っていたが……極端に悪いところはないが、響くモノが無くて困った。
反面褒めるところも思い出せない。
とにかく鮫の生息地や群生地に行き当たった人々は暫し呆然とする。
鮫は急に行動を起こさないと……って説明は入るが、それにしたって一匹にも抗えないだろう非力な人間がヌボーっと深海で眺めている。
そうしてパニックになると我先に逃げ出す群衆に最後まで抗う主人公たちって構図なのは分かるが。
明らかに名誉欲で道うぃふみハウスしチィ卯も含めて類型過ぎて批判する気にもならない。
こうなれば最後のどんでん返し見たさにエンディングを見終えたが……うんまあ。
これがどんでん返しかぁ―。
この内容なら鮫に知性が芽生えて人間対鮫の戦争くらい起こっていれば、まあ。
これが世界で人気って、のもよう分からない。